転職読書

営業やセールス・対顧客の技を磨く超(?!)古典 -『シュガーマンのマーケティング30の法則 お客がモノを買ってしまう心理的トリガーとは』

「お客さんの心理」を掴んで商品を売るー

この本は20年ほど前に出版されていて、つまりはその昔のアメリカで培ったセールスの手法が披露されているのだけれど、ちっとも古くない。

自分がお客さんとして接客を受けたときを思い返しては「確かにそうだ」と思うし、逆に営業としてお客さんに接していたときのことを思い返しては「そういうことがあったな」「そうするべきだったかも…」「もっとできたことがあったんだな…」と我がごととして読むことができる。

つまり、20年経った今でも古くなく、非常に臨場感溢れていて実践的なのです。

逆に言えばどの法則も割と「思い当たる節がある(新鮮ではない)」かもしれない。

でも、「本書を読んで指摘されたから”思い当たる”」のであって、本書を読まずにこの重要な「30の法則」を認識して使うことはできなかったろうと思う。

そして何より、面白い

理詰めのビジネス書とは一線を画する面白さ。続きを読むのが楽しみでした。

どの法則にも著者自らの「エピソード」で裏付けされいて、それがまたユーモアたっぷり。著述家としても一流なのでは…。

さすがに「顧客の心を掴んで離さない」エキスパートの文章です。

著者ジョセフ・シュガーマン

著者のジョセフ・シュガーマンはシカゴ出身で、広告やテレビ通販の世界で活躍した人物。ギネスブックで「世界No.1のセールスマン」に認定されたジョー・ジェラードが「伝説のダイレクト・マーケター」と形容するほどの実績の持ち主。電卓の発明(1962年)から数年後の1971年に世界初の電卓の通販会社を設立したり、今や世界で2000万本も売れた「ブルー・ブロッカー」というサングラスを販売したりしていました。とにかく「売る」達人です。大学では電気工学科に在籍し、後に米陸軍に、またCIAに勤務した経歴もあります。

営業にセールスに…営業やセールスの本は多々ありますが、本書が扱う「30の法則」はわかりやすくて実践しやすいし普遍性に溢れていて強いと思います

ジョセフ・シュガーマンもダイレクト・マーケティングの世界で数々の試みをしてこの境地に辿りついたのですね。

本書が心強い味方になって、仕事が楽しくなったり実績が上がったりすることを願います。

BOOK DATA(日本語訳)
題名:『シュガーマンのマーケティング30の法則 お客がモノを買ってしまう心理的トリガーとは』
著者:ジョセフ・シュガーマン (著) 佐藤 昌弘 (監訳)+ 石原 薫 (訳)
版元:フォレスト出版
発行日:2006年3月
サイズ:四六判
頁:288頁
定価:1600円+税

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naoka

仕事する自分、大好きに。仕事と転職のこと。 *既卒*ブランク*短期離職*完全未経験*ブラック企業*ホワイト企業なんでも経験したnaokaのブログです。 ・・─ 明日をよりよくする仕事・転職術 ─・・ ▪︎転職→好転 ▪︎とりあえず転職しない→毎日の心掛けで好転

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